宇都宮のホルン教室 講師の菊池美香です。
私は自宅で音楽教室を開業している個人事業主なのですが、なんと絶対に縁のなさそうな公務員を兼務することになってしまいました。
という珍しそうな書き出しで失礼致します。
今まで学校というと、外部講師として関東圏の学校にちょこちょこお邪魔させていただいたり、吹奏楽連盟の主催する吹奏楽講習会で講師を仰せつかったりといったことはありましたが、まさか自分が学校職員になるとは思ってもいませんでした。
この時期は年末調整や確定申告の準備などをぼちぼち始める頃かと思いますが、給与支払者として市長のお名前が書いてある書類を見るのは初めての経験でした。
人生何があるか分からんものです。
さて、市の職員として吹奏楽指導員のお仕事を始めたので、実際の現場での事例をご紹介しようと思います。
まず、ウワサには聞いていましたが
練習時間が短い!
平日の活動時間は正味1時間あるかないか…
赴任先の学校では、必ず朝礼と終礼みたいなミーティングがあります。
その後セッティングをして楽器を出してお手入れをして…楽器をしまって帰ります(爆)
これは冗談ですが、ほとんど練習時間が確保できないようです。
ところで普段はどんな基礎練習をしているの?と聞くと
答えに困ってしまう子もいたり…
基礎練習ってしないのかい?
3年生が引退し、1~2年生がアンコンの練習を始めました。
ミーティングに使うホワイトボードには大きく「金賞」の文字があります。
やるからには頑張りたいということなので、こちらもできる限りのお手伝いをしたいと思っています。
だけどあんまり時間がないと、基礎練習を端折って曲の練習ばかりになってしまうのも、無理もないかなとも思います。
うちに来る生徒さんや、講師として出入りしていた学校の子たちで、楽譜を読むことが苦手な子って結構いるのですが
どうやらほとんどが、聞き覚えで丸暗記をしているようです。
限られた時間のなかで、なんとか曲を仕上げてコンクールという舞台に立つ
出れば合格ではなく、良い賞を獲ってナンボのコンクールで、耳コピというのはちょっと残念にも思います。
リズム感や拍子感がごっそり抜け落ちているし、曲が変われば振り出しに戻るのですから。
うちの生徒はマンツーマンで見てるから細かく指導ができますが、蓋を開けてみればだいたいどこの学校も状況は同じなのかもしれないと思いました。
吹奏楽部に限った話ではありませんが、この環境で良い成績を収めようと思うと日頃の練習の質をきちんと考えないといけないなぁと感じました。
さて、1~2年生でアンコンの練習頑張っていきましょう!